組織と構成員
理事会
- 理事長: 佐藤 広生
- 副理事長: 竹岡 尚三
- 副理事長: 梅本 肇
- 事務局: 藤原 誠
- 監事: 上林 将郎
AsiaBSDCon WG
- 蛯原 純
BSD 認定試験 WG
- 藤原 誠
教育サービス WG
- 佐藤 広生
BSD Research のミッション
BSD Research のミッションは、BSD オペレーティングシステムおよび、それに関連する各種ソフトウェア・ハードウェアの開発・普及活動を支援することです。
国際会議の運営による国際交流
技術認定試験や技術講座による人材育成・情報交換の支援
開発コミュニティの維持・拡充への支援
ソフトウェア・ハードウェアに関する調査研究の支援
BSDや関連する活動によって収益を得る団体・企業への技術開発動向等の定期的な情報提供
背景と設立経緯
BSD は、米カリフォルニア大学バークレー校において1977年に開発が始まったUNIX 系のオペレーティングシステムです。30 年以上にわたって開発・利用されているソフトウェアであり、大学や教育機関での研究・教育の題材としての活用のみならず、産業への応用に耐え得る品質を持つソフトウェアの基礎として、国内外で高い評価を得ています。
特徴的なのは、BSDが開発当初より今日ではオープンソースと呼ばれている技術共有型の共同開発モデルを採用し、大学や研究機関、企業のみならず、個人が自由に参画することで発展を続けていることです。この「誰でも開発に参画できる開かれた開発環境を持ち、かつ開発成果は無償で入手できる」というモデルは、ソフトウェア技術の発展に大きく寄与しました。たとえば今日のインターネットを支える TCP/IP プロトコルのリファレンス実装をはじめとする、重要で公益性の高い数多くのソフトウェア技術は、BSDを基盤として開発され、発展してきたものです。米カリフォルニア大学は1995年にBSDの開発を終了しましたが、開発に参画していた人々はその後、自発的にFreeBSD, NetBSD, OpenBSDと呼ばれる開発グループを形成し、その成果を共有・発展させる活動を続けています。
日本国内においても、BSD由来のソフトウェアはコンピュータネットワークの基盤として広く使われています。インターネットは防災や情報共有のインフラとして必要不可欠であり、その重要性はますます高まっています。それを支える技術開発は、一企業が独占する形ではなく中立性が高く開かれた場で行われることが望まれます。このような役割は、大学等の学術研究組織が長年担ってきているものですが、カリフォルニア大学バークレー校でのBSDの開発が終了してしまったように、一組織が長期間、開発を支え続けることは困難です。
オープンソースの開発モデルは、様々な人々が関わることで、実用的なソフトウェアとしての品質を保ち、企業の基幹業務や全世界的サービスに耐える能力を持ちながら、同時に先進的な研究成果を反映して発展できるという、有機的な文化を形成します。BSD Research は、このBSDに由来するオペレーティングシステムと、それに付随する活動全般をコンピュータソフトウェア開発の文化的活動基盤と捉え、国際的に中立的な立場でその普及、啓蒙を推進することを目的とした組織です。企業や個人、研究機関といったソフトウェアの開発に携わる様々な人々には、今までBSDに蓄積された技術へのアクセスを容易にし、人的な相互交流の場を創ることで開発活動の継続性を高め、さらなる発展を促進させることを、またソフトウェアを利用する人々に対しては、その成果物が集積されたBSDを実際に利用するためのノウハウを広く公開・共有し、特定の企業や団体の利益追求に左右されない技術財産を維持することを、それぞれ具体的な目標と考えています。
沿革
2006年7月10日 任意団体AsiaBSDCon 運営委員会設立
2007年3月8-11日 国際会議AsiaBSDCon 2007 開催
2008年3月27-30日 国際会議AsiaBSDCon 2008 開催
2009年3月12-15日 国際会議AsiaBSDCon 2009 開催
2010年3月11-14日 国際会議AsiaBSDCon 2010 開催
2011年3月17-20日 国際会議AsiaBSDCon 2011 開催
2012年3月22-25日 国際会議AsiaBSDCon 2012 開催
2012年7月1日 任意団体BSDリサーチ設立
2012年7月14日 米国BSD Certification Group と認定試験に関する覚書締結
2013年3月14-17日 国際会議AsiaBSDCon 2013 開催
2013年8月15日 設立総会開催